Minami's life

朝井リョウのエッセイが面白すぎた話

 
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こんにちは、みなみです〜〜

 


本日は最近、というか今日読了した朝井リョウの面白すぎるエッセイ「そして誰もゆとらなくなった」について書きます。名前くらいは聞いたことがあるはず、な朝井リョウさん。

小説書く人だと思っていて、まさかまさかこんなにも面白いエッセイを書く作家だとは全く知らなかった。人生損していたかもしれないと思うくらい面白い作家を見つけた喜びを感じました。

 

 

朝井リョウといえば

 

この方です。

 

映画にもなった「何者」や、「桐島、部活やめるってよ」の著者で有名な方。

大学在学中から作家活動していて、少し社会人を経験したあとフルタイム作家になったのだそう。私も大学生のころだか、新卒間もない頃に「何者」を呼んだし、映画も見ました。実体験的にも就活が終わって間もなかったしやたらとやたらと生々しく、しかもありありと現代の日本の就活の様相を描写するなぁ〜って思ってました。

 

だからどちらかというと、ヘビーなというか、重めの話を書く作家なのかと思ってました。違いました。

 

なぜ今まで彼のエッセイを読んでいなかったのかが謎

 

私は本が好きです。よく読むほうだと思います。

友達にも本好きは割と多く。本好きな人と会うと、最近面白かった本ある〜?とかって話をしますし、面白い本があればこれ絶対読んで!!!!となります。


だから、なぜ、今まで、誰からも朝井リョウの面白さを聞いたことがないのかが本当に謎です。


「何者」の著者としては、28歳わたし年代の人は大抵知っているはずです。

それなのに。なぜ。今のいままで、誰からも朝井リョウのエッセイやばいよ。。。。と聞いたことがないのか。不思議でならない。

 

朝井リョウの読者の年齢層はいくつなの?そして読者は面白さをシェアしてなかったの?それくらい周りの人が読んでたら絶対すすめてくるよな、、、っていうレベルの面白さ、というか意外さ、というか、新しい好きな著者見つけたぁぁぁああああああという気持ちになりました。

 

もっと早く知っていたかったと(別に損もしてないし、知ってたらなんなのだとも思うけど)思うので、しっかりと私の周りには伝えたいと思います。朝井リョウのエッセイ読んで。

 

 

「そして誰もゆとらなくなった」

 

あらすじならぬ、このエッセイを一言で要約すると、「便のはなし」になる。

以上でしかない。

20編もエピソードがあるが、便について言及してない章はないんじゃないかという勢いでほぼ全てに便が出てきます。なんだ、ただの下世話な話で面白くしてるだけかと思いますよね?違うんです。いや違わないんですけど、違うんです。

 

正直、3分の1くらいまで、たまにくる下痢の話をエッセイでしてるんだと思ってたんですよ。違いました。彼の便事情を完全になめていました。彼は朝4回は排便しないと不安で外出できず、というレベルで本当によく大きい方をする人みたいです。しかも一度もよおしたら耐久時間は2-3分。もはや地獄なのかという便事情とともに生きる人でした。

 

このエッセイ、3部作の最後なのですが、初めて読む読者のために、はじめに朝井リョウの便事情について説明が欲しいなと思ったくらいです。

 

どうやらたまに起こるハプニングではなく、日常茶飯事でしかもレベルが違う、想像の範疇を超えてくるエピソードの数々にもはや同情すら覚えてきます。彼は大真面目だし、それが毎日のこと、ましてや一生のことと思うと胸が苦しくなったほどです。でもこれからも面白エピソードが生涯絶えないんだと思います。期待してます。

 

 

なんだ、便の話で面白いってだけか。違います

 

お分かりいただけたと思いますが、ほぼ下世話の話で面白いんですが、エピソードが面白いってだけじゃないです。

 

彼の文才にわたしは結構たまげました。この1エピソードをここまで爆笑させるレベルにもってこれるのか。というところに驚きました。文体とかね、彼の温度感とかね、読者へのつっこみとかね。あらゆるところがドンピシャリなテンポとタイミングで入ってくるんですよ。エピソードが面白いのはもちろんですが、彼の書く文章に多いに笑わされました。

 

 

お腹いっぱいになります。気をつけて

 

元気がないとき、笑いたいときに読んでください。
正直ときどき汚すぎてげんなりすることすらあります。そんな便の話ずっとするのやめろよって思う時もあります。お腹いっぱいで何度も本を閉じながらも、読み進めていくといつのまにか沼にはまって、クセになります。

 

お気に入りの作家を見つけたときってとても嬉しいです。
その人の過去の作品を見て読みたいものを読んでみて、読みたいものが一気に増えて渋滞する感じ、とても好きです。何冊も読んでいくと作家の作風とか人の雰囲気とか掴めてきてよりお気に入り感がまします。

 

朝井リョウについては、「何者」のヘビーな感じとしか認識がなかったので意外性も大きかったです。これから他の本も読んでみようと思います。


3部作エッセイの残り2作はまだいいです。どうせ便のはなしが9割なのでしばらくお腹いっぱいです。でも近いうち必ず読むと確信してます。

 

 

新しい好きな作家:朝井リョウ

 

そんなこんなで、朝井リョウのエッセイ、おもろいで!!!!!!!!という話でした。
「そして、誰もゆとらなくなった」売り切れの書店もあって、結構人気なのかな?
ぜひ、初めての方も読んでみて。本当に笑うから。電車では絶対に読まないほうがいいよ。

 

どれくらい楽しんだかと言うと、熱をあげすぎてまずは本の写真をiPhoneでスキャンしてPDFにして、それからどうしても聞いてほしい言葉を書き込んで画像にするってくらい無駄に、無駄に、手間をかけるくらいには楽しみました。この工程は絶対いらなかったと思う。みなさんも読んだらこの気持ちをわかってくれると願います。

 

この記事を書き終えてふぅ、としたところで全ての「朝井」を「浅井」と書いていることに気が付きました。まだ好きな作家というには早かったようです。

 

 

では、まったね〜〜〜

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